構造化面接とは
構造化面接とは、「自社の採用要件を明確にしたうえで、あらかじめ質問項目とその質問への回答に対する評価基準を決めておき、マニュアル通りに面接を実施していく面接手法」のことです。
構造化面接を行うメリット
採用のミスマッチと機会損失(本来採用すべき人材の取りこぼし)を防止できます。
また、面接官が誰であっても一定の基準で候補者を評価できることも大きなメリットです。
人はどうしてもバイアスがかかりがちです。
例えば、前職の企業イメージや知名度、学歴、容姿などに、評価が左右されてしまうこともあります。
採用要件が曖昧で、面接官が主観で質問と評価を行うと、以下のような問題が起こりやすくなります。
中途採用した従業員が期待通りの成果を出せていない。
中途採用した従業員が3年以上続かない。
採用計画達成のために、採用基準未満の人材にも内定を出してしまう。
構造化面接を取り入れることで、こうした問題を未然に防ぐことができます。
構造化面接のやり方
1.自社の採用要件を明確にする
可能性診断(コンピテンシー診断・バイアス診断ゲーム)を利用すると効果的です。
従業員に受験させることで、「自社で活躍できる従業員はどんな特性を持っているのか」を知ることができるので、採用要件を決める際に役立ちます。
2.面接で採用要件を評価するための質問を作成する
可能性診断(コンピテンシー診断・バイアス診断ゲーム)の結果をもとに、質問文を作成する機能があります。
詳しくはミイダス質問集をご参照ください。
3.質問への回答に対する評価項目と基準(スコア)を決める
まず、候補者の経験や実績を評価するための項目をつくります。
例:
A「チームの大きさ」
B「成果の影響範囲」
C「主体的に行動したのか、上司の指示のもとに行動したのか」
D「偶然か、再現性があるか」
次に、その項目の基準でスコア化していきます。4〜5段階で設定するのがおすすめです。
例:
A「チームの大きさ」について、
一人で行なった→0点
5人未満で行なった→1点
5人以上30人未満で行なった→2点
※内容によっては、少人数の方がスコアが高くなることもありえます。
4.スコアの面接合否ラインを決める
3で決めた項目とそれぞれのスコアをもとに、面接で合格・不合格のラインを決定します。
例:
項目A〜Dの合計スコアが10点以上→合格
項目A〜Dの合計スコアが9点未満→不合格